Fastify入門|環境構築

概要

本記事では、Node.js ベースの Web フレームワークである Fastify の環境構築方法について解説します。Fastify を使った Web アプリケーションの開発を始めるためには、まず NPM をダウンロードする必要があります。本記事では、Fastify CLI を使用する方法と、Fastify を直接読み込んで使用する方法の両方を紹介します。

環境

Fastify v4.0.0
Node v19.7.0

Fastify CLI を使用した環境構築

以下の手順に従って、Fastify プロジェクトの構築を行います。 順番に実行していきましょう。

  1. NPM コマンドを使って Fastify をグローバルにインストールします。
npm install fastify-cli --global
  1. Fastify CLI を使用して、Fastify プロジェクトを作成します。プロジェクト名は任意のものを入力してください。
fastify generate プロジェクト名
cd プロジェクト名
  1. パッケージをインストールします。
npm install
  1. 起動コマンドを実行します。
npm run dev

実際に立ち上がったので、確認してみましょう。
デフォルトだとhttp://127.0.0.1:3000で確認できます。

試しに、作成されたプロジェクト内のコードを書き直して簡単な出力を試してみましょう。
コードは以下の通りです。

/routes/root.js

"use strict";

module.exports = async function (fastify, opts) {
  fastify.get("/", async function (request, reply) {
    return { root: true };
  });
  fastify.get("/hello", async function (request, reply) {
    return { message: "Hello, World!" };
  });
};

実際に起動しましょう。

node server

実際に立ち上がったので、確認してみましょう。
デフォルトだとhttp://localhost:3000で確認できます。

Fastify を読み込んで環境構築

この方法では、CLI を使用せずに Fastify のコアモジュールを Require して使用します。以下の手順に従って実行してください。

  1. NPM コマンドを使用して Fastify をグローバルにインストールします。
npm install fastify --save
  1. Fastify を Require で読み込みます。
// /app.js
const fastify = require("fastify")({ logger: true });

fastify.get("/", async function (request, reply) {
  return { root: true };
});
fastify.get("/hello", async (request, reply) => {
  return { message: "Hello, World!" };
});

const start = async () => {
  try {
    await fastify.listen(3000);
  } catch (err) {
    fastify.log.error(err);
    process.exit(1);
  }
};
start();
  1. 実行コマンドを実行します。
node app.js

実際に立ち上がったので、確認してみましょう。
デフォルトだとhttp://localhost:3000で確認できます。

まとめ

本記事では、Fastify を使用した Web アプリケーションの開発環境の構築方法を紹介しました。Fastify CLI を使用する方法と、Fastify を直接読み込んで使用する方法の両方を解説しました。Fastify は環境構築が簡単であり、規模の大小に関わらず柔軟に対応できる Web フレームワークです。本記事が Fastify の環境構築に役立つことを願っています。