環境構築

初めに

Express.js の環境構築方法には、以下の 2 つの方法があります。

  • Node.js で直接実行する方法

  • CLI を使用する方法

本記事で使用するサンプルコードは、以下の GitHub リポジトリで確認できます。

https://github.com/asakura-sakura/Express

準備

Express.js は Node.js を通して実行するため、 npm をダウンロードする必要があります。

Node.js をインストールしていない人は公式サイトから、インストールしてください。

https://nodejs.org/ja/

Node.js で直接実行する方法

Node.js のインストールが完了したら作業ディレクトリを作り、そこにExpress.js環境を構築します。

※ ディレクトリ名を express とつけないでください。インストール時にエラーが発生します。

// プロジェクトディレクトリを作成
mkdir proj
// プロジェクトディレクトリに移動
cd proj

次に対話形式で、 package.json を作成します。

package.json とは npm コマンドを自作したり、インストールするモジュールをプロジェクトごとに定義することができます。

// package.json 作成
npm init

対話形式で聞かれる内容は以下の通りです。自分の好みに合わせて設定してください。

  1. package name
    プロジェクトの名前を入力してください。通常はデフォルトで問題ありません。

  2. version
    パッケージバージョンを入力してください。通常はデフォルトで問題ありません。

  3. description
    メインのファイル名を設定します。通常はデフォルトで問題ありません。

  4. entry point
    メインのファイル名を設定します。通常はデフォルトで問題ないです。
    わからない人はデフォルトのままにしておいてください。

  5. test command
    テストコマンドを設定します。今回はテストを行わないので、空白で設定します。

  6. git repository
    git リポジトリの設定です。よくわからない人は空白で大丈夫です。

  7. keywords
    npm パッケージとして公開時に使用されるキーワードの設定です。わからない人は空白で大丈夫です。

  8. author
    npm パッケージとして公開時に使用される作者情報です。自分の活動名などを入れておきましょう。わからない人は空白で大丈夫です。

  9. license
    npm パッケージとして公開時に適用するライセンスの種類を記載します。 よくわからない方はデフォルトで問題ありません。

最後まで設定が完了すると、 package.json が作成されます。
今回は以下の設定内容になっています。

// package.json

{
"name": "node_express",
"version": "1.0.0",
"description": "",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "echo \\"Error: no test specified\\" && exit 1"
},
"author": "",
"license": "ISC"
}

// express モジュールをインストール
npm install express

最後に npm で Express.js をインストールし環境は完成です。 試しにプロジェクトを起動してみましょう。

// /環境構築/proj/hello_world.js**

var express = require("express");
var app = express();

app.get("/", function (req, res) {
res.send("Hello World");
});

app.listen(8080, () => console.log("listening on http://localhost:8080"));

以上のコードはルートにアクセスしたときに文字列を返すプログラムコードです。

試しに以下のコマンドで起動してみましょう

// 実行
node helloworld.js

https://localhost:8080

にアクセスしてみましょう。以下が表示されていたら成功です。

CLI を使った方法

公式が提供している、アプリケーション生成プログラムツールを使用して、アプリケーションのスケルトンを作成できます。

まずグローバルに express-generator をインストールしましょう。 やりかたは簡単です。

// ExpressCli インストール
npm install express-generator -g

npm で express-generator をインストールした後、express コマンドでプロジェクト作成します。

// Express プロジェクト作成
express proj_cli

そうすると、以下プロジェクトが作成されるかと思います。

プロジェクトが作成されましたが、必要なnpmパッケージをインストールしていません。

以下コマンドでインストールしましょう。プロジェクトの移動も忘れずにします。

// プロジェクトディレクトリに移動
cd proj_cli
// モジュールインストール
npm install

これで環境を作成できました。試しに以下コマンドで確認しましょう

// プロジェクトを実行
npm run start

http://localhost:3000/

最後に

非常に簡単にサーバーの構築までできたかと思います。 Express.js は、Node.js を簡単に扱うための機能がそろっているので、このフレームワーク一つでバックエンド全てを構築できます。

本格的に開発を行いたい場合は、CLI を使った構築方法をお勧めします。

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